ようやく梅酒が良い感じに仕上がってきたので、今日は謙信公のお城で梅酒パーティだ。
そろそろ桜桃酒もほどよい感じに仕上がりそうな気がする。
日々店に増えていく酒瓶を思い、ふうとため息をついた。
番外編 世界で一番美しいのはだぁれ? おまけ
「つぎはぶどうしゅをつくってみませんか、ゆかいなあきびとよ」
「だぁぁ!そんなにおっしゃるならご自分で造って下さいよもう!」
もうこれ以上酒瓶は増やしたくないやい!と気持ちを込めて叫ぶ。
異様に酒瓶の多い台所はもう勘弁です、いやまじで。戸棚占領してんだもんよお酒が。
酒には困らないようにはなりましたけどね、酒もおいしいんですけどね。
そんな私を見て、謙信公が微笑む。
「そなたのつくったさけは、てんかいっぴんです」
「え、そ、そうですか?」
「ああ、謙信様のおっしゃる通りだ。美味しいぞ」
「え、えへへ、そうかなあ、仕方ないなあ張り切って造っちゃいますよ、もう!」
…謙信公とかすがに、うまく手のひらの上で転がされてる気がするのは、気のせいだ。うん。
09/03/15
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